Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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          イタリア便り
 
2010.12.20 N.37
「アレッサンドロはあなどれません!」


ただ今長期一時帰国中のため、イタリア便り、日本での出来事を書いています。

18日は、今年が生誕・没後記念年であるイタリア人作曲家のベルナルド・パスクイーニと アレッサンドロ・スカルラッティのレクチャーコンサートがありました。

どちらも鍵盤作品のみを取り上げたので、とても珍しい作品をたくさん聴ける、貴重な機会となりました。 私はA.スカルラッティの作品を3曲演奏したのですが、選曲の時点で、まずどの曲も似通っている感じで、 同じパッセージの繰り返しの連続・・・のようなパッとしない曲も多いなか、 これは面白そうかな、というものを選んだつもりでした。

さて実際に譜読みを始めてみると、以外な和声展開に驚かされ、ある曲の冒頭などは、 どうして弾いたらよいのか長いことハテナだったり、これはプレストで弾けるのか?!というような難しいパッセージがあったりで、 なかなか大変でした。
あと、左手がずーっと、1ページ以上同じ音形を繰り返すところは、初めて弾いた時には一人で思わず笑ってしまいました。

練習していくと、曲の構成がだんだん自分の中ではっきりしてきて、弾けば弾くほど味わい深くなり、 面白いと思えるようになり・・・という過程も楽しかったです。
そして本番では、他のお二人の演奏も聴くことができて、一曲ずつ性格の異なるアレッサンドロの作品の数々を、 素晴らしい生演奏で聴ける贅沢な会だったと思います。
とても勉強になりました。

譜面づらは簡単そうに見えても、テクニック的にとても難しいパッセージが多くて、ドメニコのお父さん、 なかなかやってくれるじゃない、という感じですが、今まであまり触れる機会がなかったそんな彼の作品群を知る貴重な経験となりました。 これからも、プログラムに取り入れてみたいなと思います。

 
 

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