Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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          イタリア便り
 
2009.11.20 N.23
「バルセロナから霧のミラノへ」


昨日から4日間、ミラノに来ています。
それにしてもミラノはこんなに霧が多かったっけ・・・と思うほど、どんより灰色で太陽が見えないお天気が続いているそうで、 この先1週間の天気予報を見ると、月曜日の一瞬を除いてずっと霧マークです。いつもとは言わずとも、 ほとんど青空で雨はほとんど降らないバルセロナから来たから、尚更感じるのかもしれませんが、 まさに須賀敦子さんの小説「ミラノ霧の風景」そのままです。

実は、先週末バルセロナで見事にリュックをまるごと盗まれてしまい、警察への届出やクレジットカード、 携帯電話、銀行関係の手続きに追われ、翌日のミラノ行きの飛行機に乗り遅れ、 50ユーロで5日後の便に変更してもらっての出発となりました。

そんな訳で、今日は午前中に警察と銀行に行ってきました。バルセロナの警察で盗難届けは出していますが、 イタリアの滞在許可証を盗られたことを報告しておいた方が良いだろうと思って行きました。 イタリアにしてはすんなりと、30分弱で滞在許可証の盗難申告書を作成してくれました。 これがあれば、現在出来るのを待っている新しい滞在許可証が出来てもらうときに、 問題が無いハズです。普通は、新しいのをもらうときに、古いのを渡します。 銀行でも、すぐに新しいバンコマットをくれて、とりあえずほっとしているところです。

初めてバルセロナからミラノに来て、似ていると思っていたイタリア人とスペイン人がかなり違うことに気づいて、 面白いです。イタリア人が話す時の身振り手振りは、独特ですね。それに、バルセロナの街のように、 気軽に(フレンドリーに)隣近所の人と挨拶をする習慣がミラノにはないので、 同じアパートに住む人やスーパーのレジなどで、思わず口から「オラ〜」と出そうになって困ります。 その瞬間、イタリアではこういう時、何て言うんだっけ??と必死で思い出そうとするのですが、 スーパーでは常連でもない限り特に何も言わないことに気が付き、アパートですれ違う人には 「ブオンジョルノ(こんにちは)、ブオナセーラ(こんばんは)」です。「オラ〜」に当たる「チャオ」は、 普通の隣近所の人には使いません。

それでは、夕方の用事をしに、また霧の街に繰り出してきます。 バルセロナでは、より一層気をつけますので、どうぞご心配なく。

 
 

バックナンバー
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