Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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イタリア便り
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２００９．４．２７ Ｎ．１４ 「近況」 今月は、イタリア便りのリズムが少し崩れてしまいました。 4日に、カヴァッリのオペラ「ラ・カリスト」の演奏会があり、その前1週間は、 連日8時間に及ぶリハーサルであっという間に本番でした。このことは、後ほど詳しく書きたいと思います。 そして、7日から22日まで、日本に一時帰国していました。祖父の具合があまり良くなかったので、 ちょうど音楽院の復活祭の休みもあり、急遽、決めました。演奏会などが無い、純粋な帰国は久しぶりで、 そうした時間もとても良いものでした。 何年かぶり、いや、もしかしたら10年前に留学して以来はじめて、桜や桃を満喫しました。 家からよく見える、すぐ近くの公園の桜が満開で、とてもお天気の良かった日に、 カメラを持って公園を歩きました。桜吹雪が美しかったです。 10日間なんてまとまった時間を、祖父母のところで過ごしたのも、本当に久しぶりでした。 中学時代の夏休み以来かもしれません。山に囲まれた田舎で、よく晴れた太陽の下、 徒歩で近所にお買い物に行ったり、病院を行き来するのも、何だか小さな贅沢のように思われました。 2週間の滞在中、家に居たのは4日、音楽らしいことといえば、19日にイタリア文化会館で行われた、 エンリコ・バイアーノ氏と曽根麻矢子氏の演奏会を聴いたのと（バイアーノ氏のプログラムの解説文を訳しました）、 20日のリハーサルくらい。演奏会の感想は、私も会員になっている、日本イタリア古楽協会会報に掲載される予定です。 20日のリハーサルは、この夏の演奏会の準備で、8月に留学仲間とアンサンブルを企画しています。 近く、詳細をHPにアップします。今年も応援よろしくお願いいたします。 ミラノに戻り、翌日にはヴァロックヴァイオリンの友人のデモＣＤ録音に付き合い、26日から1日までベルギー、 2日はコモで演奏会、の予定だったのですが、ベルギーの用事と2日の演奏会が突然キャンセルになり、 幸か不幸か、思いがけずのんびりしています。 疲れが出たのか、風邪を引いてしまったので、これらの突然キャンセルは、幸運だったかもしれません。 連日雨で寒いミラノから、近況報告でした。 |
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バックナンバー ２００９．３．１９ Ｎ．１３ 「私の好きなピアニスト」 ２００９．３．５ Ｎ．１２ 「パラッツォ・クレーリチ」 ２００９．２．８ Ｎ．１１ 「スカラ座 当日券の話」 ２００９．２．６ Ｎ．１０ 「スカラ座」 ２００９．１．１３ Ｎ．９ 「オリジナルのフォルテピアノ」 ２００９．１．１ Ｎ．８ 「賀春２００９」 ２００８．１１．７ Ｎ．７ 「オバーマ！」 ２００８．１０．８ Ｎ．６ 「秋ですね」 ２００８．６．２２ Ｎ．５ 「ミラノの夜」 ２００８．６．１４ Ｎ．４ 「パレルモの喧騒」 ２００８．５．２ Ｎ．３ 「Stefano Montanari氏のマスタークラス」 ２００８．３．２７ Ｎ．２ 「ショートオクターヴの１週間」 ２００８．２．２６ Ｎ．１ 「コンセルヴァトーリオ（音楽院）の試験」 | |